人間国宝の松井康成とは

本名、宮城美明(みめい)。1993年(平成5年)に国の重要無形文化財「練上手」保持者となりました。(人間国宝)

練上手とは異なる色の粘土を練り合わせ、その伸び縮みで模様をあらわす技法です。
土の収縮率の違いなどから、焼成の段階で割れる可能性が高いが、松井康成は少量でも発色の良い呈色剤を加えることにより、同じ性質でも色の異なる土を作り出す工夫をし、色彩豊かな練上げ作品を制作しています。

氏の創意工夫はロクロ成形と色鮮やかな顔料にみられます。ロクロ成形にはある工夫を用いて、顔料の発色を妨げない白色のカオリンなど素材についても厳しく選定しています。
「嘯裂(しょうれつ)」「象裂瓷(しょうれつじ)」「堆瓷(ついじ)」「風白地(ふうはくじ)」「萃瓷(すいじ)」「玻璃光(はりこう)」などの技法を新たに創案しています。
艶のある肌触りにパステルカラーのようにはっきり発色させた作品もあれば、ザラついた質感と微細な色の変化を楽しめる作品を発表しています。

複雑な練上げ模様を時には流し、時に制御しながら個々の作品に色鮮やかな練り込みを施しました。氏は練上手の現代作家を代表する巨匠といえます。